私のクローゼット

もったいないから始める着物リメイク

この数十年の間に私たちの生活様式はすっかり変わり、着物を着る機会も着物を着ている人を見かけることもすっかりなくなってしまいました。とはいえ、昭和40年代から50年代にかけての頃は、まだ入学式のお母さんの盛装と言えば着物だったり、普段着が着物というおばあちゃんが居たり、そういう時代だったのです。ですので、お母さん・お祖母ちゃんの箪笥の中には、花嫁道具として誂えたお着物がどっさりというお宅もあることでしょう。

終活や断捨離が流行り、そうした着物が見つかることも少なくないはずです。木綿やウールの着物は普段着として十分消費され、着られた可能性が高いので、着物リメイクに適したものと言えば、やはり絹、次いで麻になるでしょう。訪問着や振袖などは華やかな柄を生かしてドレスに、小紋はワンピースやアンサンブル、スカートなどにも適しています。紬の生地は少し硬めですから、アウターにぴったり。また麻のものは、勿論夏物へ。男性物の着物はスーツ地のように使い、スーツやワンピースなどかっちりとしたスタイルを作るのに人気ですし、昭和のフォーマルの定番だった黒い羽織や黒留袖は、シックなドレスや普段使いのモードスタイルにリメイクすることが可能です。長年しまってあるうちに、シミがついたり虫に食われたりというものもあるかもしれません。そうしたものは染め直しや繕いに出して使うことも可能ですが、綺麗な部分だけを用い、洋服に限らずバッグやアクセサリー、またパッチワークで大きなものに再利用することができます。おうちのどこかに眠る着物たちのリメイクで、素敵なものが手に入るかもしれません。